地球防衛極東支部で特に選ばれた4人の男たち(メンバー名は明記されていない)は、『ウルトラ警備隊』と呼ばれ、弾少年は彼らから弟のように可愛がられていた。そしてウルトラ警備隊が地上で行動する際に乗る、水陸両用の專用車の『運転手』として活躍する。地球防衛軍基地には、『電話交換手』として働いている東くるりという少女がいたが、弾は彼女に母の面影を見ていた。
あえて『ウルトラセブン』との決定的な違いのみを紹介したが、ここには単に『ウルトラマン』との連続性から“ハヤタとアキコの息子”を設定したTBS側の意向から一步踏み込もうとした姿勢がくみ取れる(レッドマンはウルトラマン.ジュニアと解釈しても良し、とも明記)。つまり『ウルトラマン』では描かれることのなかったヒーロー側の視点のドラマ設定であり、そこにドラマの定番である“母もの”のストーリーラインを組み込むことで、視聴者の興味を引こうという、いささかあざとい作戦も見える。