TBS側の要望を受けて『ウルトラ警備隊』の後に提出されたのが『ウルトラアイ』と題された企画書である。設定は、先の要望を反映したものになっているが、主人公(諸星弾)はハヤタとアキコの子供ではなく、地球人と宇宙人の混血児(原文ママ)であるエスパー少年とされている。
弾は、地球人の母とR星人の父の間に生まれ、体內に流れているR星人の血が、レッドマン(R星人)と呼ばれるスーパーマンへの変身を可能にしている。諸星少年が地球にやって来た目的は、まだ見め母に会うためだった。それにはこんな背景があった。18年前のある日、ひとりの日本女性が不思議な妊娠をした。一種の処女受胎であり、10日後には男の子を出產する。しかしその3日後、男の子は何者かに連れ去られ、地上から姿を消してしまったのだ。