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　裏社会で有名な殺し屋「ラックスティーラー」。その手に触れられると、運を盗まれ、運を盗られた人間は不幸になる。そして、全ての運を盗まれた人間は必ず命を落とす…。自ら運を作れない娘・花凛に運を与えられるのは、唯一の肉親である来栖悠聖のみ。 大切な娘を守るため、ラックスティーラー・来栖悠聖は運を盗み続ける――――。 　
　運を作れない花凛だったが、悠聖の運だけは与えられるという希望が生まれた。しかし花凛に運を与えてしまうせいで、今度は悠聖自身の運が減り、怪我が増え始める。自分の運がなくなって死ねば、花凛も死んでしまうという事実に、悠聖は怯える。
　ある日、悠聖のバイト仲間の坂口が妊娠し、バイトを辞めることが決まった。一人でも産みたいという坂口だったが、子供の父親の男と口論になり、子供を身ごもったお腹を蹴られてしまう。それだけでは飽き足らず、男は坂口に「腹の中のガキと一緒に死ね」と言葉を向ける。激しい怒りを覚えた悠聖は男の運を吸い取り、重体に至らせる。結果、悠聖は花凛に与えても十分に残る程の運を手に入れた…。男と争ったせいでボロボロになった悠聖を心配する理花。彼女を悲しませたくない悠聖は、内緒で暴力の世界に戻ることを決意する。
　かつて自分を痛めつけた殺し屋・中藤の居場所、バー「フラミンゴ」を捜しあてた悠聖。どうやったら殺し屋になれる――悠聖が中藤に頼み込む。ラックスティーラー来栖悠聖としての人生が始まろうとしていた――！