淋しいけれど懐かしい
ソラは最後に小さく鳴きました
ごらんよ、枸ちていく影は無常にもね
もう拭えない
眩い光の中 映る景色確かで
悲しいほど広がっていく
温度は無色に静かに
甘い甘いミルクに張る薄皮のように脆く
外側だけ繕っていた
気付いてはいたんだ
逃げても逃げても無意味な事でした
それでもそれでも強く強く君の手を引く
二人ぼっち ソラに重ねた掌を浮かべて
キラキラ隙間から零れる輝く星
「きれいね」ってキミのあの頃のままの
笑顔が嬉しくてボクも笑って
…夢が零れた
もう止むことのない 季節外れの雪
すべて灰色に染めていく
温度が一つになって消える事を告げる
砂嵐の中で優しく
キミの唇が静かに動いた
そのヒトトキが焼き付き
コマ送りガイノイドのように
流れる動き心昂ぶる「さよなら」
繋いでも繋いでも次第に広がる隙間
忘れない忘れない 忘れたくないこの想い…
うらはらに脈打つこの胸に
もう聞こえなくなってしまったキミの耳を押し当てて
優しく頭を撫でながら歌を聞かせました
一人ぼっち
カゼに消えたキミの声集めて
ひらひら 月のパレード 小指の魔法
「やくそく」ってキミのあの頃のままの笑顔が
嬉しくてボクも笑って
…夢が零れた
もう止むことのない季節外れの雪
すべて灰色に染めていけ
ボク達が二度と逸れないように一つに消して
もしもボク達にまた
訪れる春があるのなら
キミに出会えるように
強く強くキミの名を叫び続ける
遠く遠く離れていても ボクの事が近くに
笑顔も温もりも愛も感じられるように
淋しい時にただ傍にいることさえ
できないけれども
君の名を歌い続けるから
終わりを告げる 舞い散る花火
消えちゃうまで、離さない指切り