『うまくいく』のに理由はいらない
ストレスのない人なんてどこにもいない。
不況やりストラ、延々と続く渋滞、身動きのとれない満員電車、道路工事の騒音、そして理不尽な理由であなたを攻撃してくる人、あなたの足を引っ張る人。
ストレスの要因なんて、いくらだってあげられるだろう。
愚痴をこぼしたいとき。弱者を吐きたいきだって、きっとあるだろう。
しかし、そういうときこそ思い出してほしい言葉がある。
哲学者ニーチェは、次のように語っている。
『事実などない。あるのは解釈のみだ』
これは、わたしの口ぐ理論にピッタリ符合する言葉だ。
古い脳にとっては、『事実がどうであったか』など関係ない。
大切なのは、新しい脳がその事実をどのように『解釈』したか、なのである。
では、どうやって『解釈』を変えるのか?
何か問題に直面したとき、嫌なことがあったとき、失敗してしまったとき、とりあえずこう口にしてみよう。
『これでよかった』
『どうにかなるさ』
『大丈夫、きっとうまくいく』
今後は、こういった言葉を口ぐせにしてもらいたい。
ここでは、本当に『うまくいく』ための理由なんていらない。もう、ただただ念仏のように唱えれば、それでいいのだ。
なぜなら、『うまくいく』理由を探すのはあなたではなく、あなたの古い脳なのである。
『いつか』という言い方をしない
『いつかべンツのオーナーになりたい』
『いつか軽井沢に別荘を持ちたい』
『いつか大金持ちになりたい』
これらは、あなたも折に触れて口にする言葉だろう。
人はよく『いつか何々したい』と将来の夢を語る。
学生時代などは、もっと大きな夢を抱き、仲間たちと語り合っていたに違いない。
それでは、あなた自身を含めてあなたの周りに、学生時代の夢を実現できた人がどれくらいいるだろうか?
ほとんどが夢をあきらめ、『身の丈にあった』仕事につき、ほどほどの生活を送っているのではないだろうか。
これは、わたしの『口ぐせ理論』を納得していただくうえでも、かなり重要なポイントである。
あれほど熱っぽく語っていた夢は、どうして実現できないのだろう?
そもそも、どうして口ぐせの効果は働かなかったのだろう?
その答えは、時間軸にある。
たしかに『いつか何々したい』という言葉では、口ぐせ効果は期待できない。
なぜなら、その『いつか何々したい』という言葉の背後には『いまは何もしない』という『保留』が隠されているからだ。
いま何もしないのに、将来に変化が起きていくだろうか?
将来を変えたいなら『いま』を変える。あるいは『今日』を変える。
これは鉄則である。
ただ『いつか何々したい』と口にしたところで、そんな言葉では『いま』に変化は生まれないのだ。
だから、口ぐせはいつも現在形の言葉にしてほしい。
たとえば、『いつかベンツのオーナーになりたい』という言葉も、現在形で『自分はベンツのオーナーだ』とする。
『いつか軽井沢に別荘を持ちたい』も『軽井沢に別荘を持っている』とする。
こうして『ベンツや別荘を持っている』と口にして、実際に『それだけの能力がある男』であるかのように振る舞う。
そうすれば、あなたのセルフイメーヅはどんどん上昇し、結果としてベンツや別荘など簡単に手に入るようになるのだ。
もっとも、べンツにせよ別荘にせよ、現時点では持っていないのだから、この口ぐせは『ウソ』である。
そのため、最初は抵抗を感じるかもしれない。
いかにして古い脳をだまし、古い脳に気持ちよく活動してもらうかが、あなたの人生を決めるポイントなのだ。
過去と現在、そして未来は一本の線でつながっている。
未来を変えたいのなら、その根っこである現在を変える以外に道はない。
5年後や10年後の自分を変えないのなら、今日の自分を変えていくのだ。
これにはずいぶんドキッとさせられたものである。
這句說話真使我大吃一驚。
もちろん、わたしは『口ぐせ理論』の提唱者だ。ネガティブな言葉がどれほど人の心と体に件用するか知っているし、どのようにしてポジティブな口ぐせを使うべきかについても知識があった。
そして実際に、いい言葉を口ぐせにするように習慣づけていた。
だが、口ぐせとは無意識下で出てくるものだ。
自分がどれだけ意識的に変えようとしたところで、ついポロッと出てしまう無意識の口ぐせまで変えるのには時間がかかる。
そして、こうした無意識の口ぐせは、その大半が自分の気づかないところで出ている。要するに、わたしたちは自分の口ぐせを知らないのである。
そこで実践していただきたいのが、自分の『口ぐせアンケート』の実施だ。
会社の同僚、趣味の仲間、親兄弟、そして奧さんや旦那さん、子どもたちに、『わたしの口ぐせって何だろう?』
『酒を飲んだとき、わたしはいつもどんなことをしゃべってるかな?』と聞いてみるのだ。
thank you!!